こんにちは、くれなです。
今日は、金原ひとみさんのエッセイ集、「パリの砂漠、東京の蜃気楼」を紹介したいと思います。
金原ひとみさんってどんな人?
金原ひとみさんは、デビュー作「蛇にピアス」で第27回すばる文学賞、第130回芥川賞を受賞し、一躍有名になりました。
その後も多数の作品を発表され、結婚、出産も経験。
2012年にはパリに移住し、6年間のフランスでの生活を経て、帰国されています。
「パリの砂漠、東京の蜃気楼」
この作品は、元々WEBサイトで連載されていたものを1冊にまとめた本です。
パリと東京、2つの都市での日常が描かれています。
金原ひとみさんの個性や世界観が全面に出ていて、強く惹き込まれます。
中には軽い気持ちで読めない部分も出てきますが、それがこの作品の良さでもあると思います。
私はこの本を読んで、金原さんの心の中にある生きづらさ、葛藤などに共感しました。
人とのわかり合えなさを感じたり、自分の中にある苦しみや絶望に呑み込まれるような描写は、
他人事ではない、自分の中にもある問題に思えるのです。
それを書くことで素晴らしい作品に昇華している金原さんには、心から憧れます。
また、音楽が好きで音楽に救われている、という部分にも強く共感しました。
音楽や小説などの創作物は、人の心を揺さぶり、苦しみを癒やす力があると思います。
他にも、金原さん視点での東京とパリの違いも面白いですし、
本の中に出てくるフランス料理やお酒がとても美味しそうで心惹かれます。
様々な角度から魅力のある1冊だと思います。
余談・興味を持ったきっかけ
私は以前、「蛇にピアス」は読んだことがあったのですが、
たまたま見たネットニュースの記事で、金原ひとみさんの生い立ちや人柄などを知り、興味を持ちました。
そんな中、今回紹介する「パリの砂漠、東京の蜃気楼」を知り、素敵な色合いの装丁にも心惹かれて購入しました。
この本を読んだことがきっかけで、他の金原さんの作品も読んでみたいと思うようになり、少しずつ読んでいます。
終わりに
今回は金原ひとみさんの「パリの砂漠、東京の蜃気楼」を紹介させて頂きました。
今後は実用書だけでなく、小説なども紹介できたらいいなと思っています。
最後までお読み下さり、ありがとうございました!