読書記録

「自分の中に毒を持て」岡本太郎

こんにちは、くれなです。

今回は、私が岡本太郎さんに興味を持つきっかけとなった本を紹介します。

芸術家・岡本太郎との出会い

私がこの本を買ったきっかけは、たまたまAmazonで見つけ、タイトルに興味を惹かれたからです。

当時、岡本太郎さんのことはほとんど知らず、渋谷駅の壁画と子供の城のオブジェを作った方というのを辛うじて知っていたくらいです。

しかし、「自分の中に毒を持て」を読み、自分の世界が変わるんじゃないかというほどの衝撃を受けました。

そして、岡本太郎さんの作品に触れ、また衝撃を受け、それ以来大ファンになりました。

本を読んだ感想

とにかく、読んでいて胸が熱くなります。

読後は何かをやらずには、始めずにはいられない!という強い衝動を抑えるのに必死になるくらいです。

最初から「人生は積み重ねるのではなく積みへらすべき」という衝撃的な話から始まります。

私は読んでてええーっ!そうなの???と非常に驚きました笑

ページをめくるたびに岡本太郎さんの、厳しくも暖かいメッセージが伝わってきます。

中でも私にとって一番印象に残った内容は、

「生きるということは、自分自身を最大の敵として闘い、運命を切り開いていくこと」

でした。

「安易な生き方をしたい時は、自分を敵だと思って闘う。

そんなきびしさがあってこそ人生は面白い。」

大変な人生をいかに乗り越えていくか、岡本太郎さんがどのように闘ってきたかがわかる本です。

また、岡本太郎さんも最初から、この本を書かれた頃のような強さを持っていたわけではなく、迷い続けていた時期があることも書かれています。

そんな人間味のある部分や、そこからどうやってその後の岡本太郎になったのかも知ることができるのでとても興味深いです。

そして、本を読むことも薦めています。

思想的な本や、小説なら少し真面目な、生き方を見つめるような本を読みながら、運命全体を考える、とのことです。

私はこの部分を読んで、もっと本を読まなければ、それも名作や哲学をという気持ちにさせられました。

さらに印象的だったのが、この本は1988年に出版された本なのですが、この30年以上の間、日本人ってあまり変わってないんだなということでした。

人に合わせてしまう、無難な道を生きてしまう、生活は豊かでもどこか満たされない、など。

この本に書かれている日本人の問題は、おおむね今もそのまま残っています。

逆にいえば、令和の時代にも必要なことを教えてくれる本なのではないかと、私は思うのです。

どんな方にオススメ?

個人的には、全ての方に薦めたいくらいです。

でも強いて言うなら、今なにかに悩んでいたり、迷っていて一歩踏み出せないと感じている方には特にオススメです。

きっと岡本太郎さんが背中を押してくれることでしょう。

それでは失礼致します。